入国管理局

「ハイッ!、ハイッ!、ハイッ!ハイッ!ハイッ!、出来ました、パスポート」(笑)
「ねたパクリや(笑)、それ持ってどこ行くねん」

「まあ、まっさらなパスポートやったら困るでしょう」
「困るて、何?」

「例えば、そのまま出国しますね」
「そうやね、もう金ないし」

「それ、いわんでええねん」(笑)
「続けて、続けて」

「パスポート上に入国した記録ないのはまずいでしょ。実際、どれくらい滞在したとか、オーバーステイとかあるかも知れへんし」
「でも、そんなん、コンピュータで管理してるから分かるんとちゃう?」

「再発行でパスポート番号変わるけど、前の番号は一応書いてあるからね」
「それで出国したらええねん、われ!」

「お前がそこで凄んでどうすんねん」
「すんまそん」(笑)

「気ぃ、弱いな−」(笑)
「そしたら、どうすんの?」

「お役所に行く訳よ。空港にあるのはその出先機関だから、その元締めに」(笑)
「元締めて(笑)入国管理局でしょ、それ。どこにあんの?、それ」

「あんまり観光客には関係無さそうなのに、地図には書いてあったりすんのね」
「はー、やっぱり盗難とか結構あんのかなー」

「やっぱり何かあった時には重要な場所ではあるね」
「行ったわけや」

「行きましたわいな、赤バスで」(笑)
「ケチやなー、タクシーで行きなさいよー、こんな時に」

「入管の真ん前にバスが通りますからー、残念!」(笑)
「今度はギター侍かい(笑)まあ、ええわ。はい、着いた、で?」

「まずパスポートのコピー、顔写真のページね」
「要るんやね」

「さすがにコピー屋さん、あるから便利やわ」
「そこまで行って、用意してなかったら困るしね、それいいわ」

「可愛い娘の居る店を選んでね」(笑)
「それかい!」(笑)

「2軒あったような気がしたけど、値段同じやしね」
「まあ、ええわ。そいで?」

「すごい人やね。外人でごった返しやった」
「はー、すごいね」

「建物大きいし、まずは何階に行くかで迷ったわ」
「案内所で聞いた訳やね」

「親切に教えてもろて」
「よかったやん」

「気付いたら、領事部でもろた手続きの書類に場所、書いてあった」
「よう見んかい!」(笑)

「あせってるちゅうか」(笑)
「まあ、ええわ」

「その部屋に行くと、そこで手続き書類書いて」
「うん、うん」

「やっぱり同じような人がいるね」
「盗難かいな。災難やったね、その人達も」

「職員は和気あいあいとした雰囲気で仕事してはったわ」
「待ってる方としては緊張するんとちゃう?」

「入国記録ありません、いわれたらどないしょ」
「んなことないがな」(笑)

「時間かかるかと思ったら、意外と早いね」
「よかったやん」

「入国した場所によっては時間がかかる事があるらしね」
「そんな場所あんの?」

「わからんけども。今は全部コンピュータネットワークやろし」
「で、パスポートに書いてもろて、一件落着や」

「ほっとしたわ」
「よかった、よかった」

「安心すると、お腹減るし、あれも食べたい、これも食べたい、
あ、買い物もせなあかん、もうちょっとタイのあちこちにも行きたいし、
金、貸してくれへん?」
「はよ帰れ!」(笑)

© 渡辺 田中 24
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